老後は年金があるから大丈夫!なんとかなる。
そう思っている人も少なくないと思います。しかし、現実はそう甘くなかったようです。
「下流老人」(藤田孝典 あさひ新書)では、老後破綻の厳しい現実が描かれていました。
下流老人にならないために、主婦が今からできる対策を考えてみたいと思います。
普通の人が下流老人に…老後破産の現実
老後問題は、私もかなりに気になるテーマ。衝撃的なタイトルにつられて、「下流老人」も実際に読んでみました。
でもって、NHKのあさイチでやっていた「老後破産の現実」を紹介した特集も見ました。
そしてつくづく、心底、痛感したのです。
「今は普通に暮らしているし、なんとかなるでしょ。」
という
その考えが一番危険だと。
そんな考えでいると、老後破産に一直線だと。
「下流老人」なんて言葉を聞くと、多分今までも年収が低かった方々が、老後に低い年収で苦しい暮らしをしているようなイメージを持ちませんか。
私もそう思っていました。でも違うのです。
もちろん、そのような方もいらっしゃると思うのですが、本やテレビで紹介されているのは、そうではなくて年収の高い方も多いのです。
最高年収が1200万もあったのに、ちょっとしたきっかけから人生が転落し、ついにホームレスになってしまった。
年収700万で海外勤務の長いビジネスマンが、生活に困窮している姿。
年収500万だったバリキャリの女性が、老後に自己破産。
それだけ年収あって、どうして下流老人になっちゃうわけ?じゃあうちはどうなるの??って思いますよね。
老後破産し、下流老人になってしまった人は、
親の介護や離婚、定年などちょっとしたきっかけから、人生の風向きが大きく変わってしまっているのです。
親の介護も離婚も定年も、誰にでも起こりえること。少なくとも定年は確実にやってきます。もちろん、あなたにも、あなたのご主人にも。
だから「下流老人」って、決して他人ごとではないのです。
下流老人になってしまった人の共通点
下流老人にならないための対策を考えるために、まずは、下流老人になってしまった人の共通点を紹介しましょう。
それが、
・なんとかなると思っていた
・貯蓄をしていなかった
の2点です。
たとえば、年収1200万だった男性(独身)は、両親の介護を機に40代で退職するのですが、貯蓄が1500万あったし、仕事にも自信があったので、
「介護が終わったら再就職すればいい。なんとかなる。」
と思っていたんですね。ところが、介護が終わって、50代になれば正社員の再就職先なんてないわけです。
ちなみにこの方、一見「貯蓄1500万」は多いように聞こえますが、40代まで独身で実家暮らしで、年収1200万なんですよ。…もっと貯蓄があってもいいと思いませんか?
先の年収700万だったビジネスマンは、
年金でなんとかなると思っていましたが、自分の年金額を知りませんでした。
彼の会社では海外勤務時代には、日本の厚生年金に加入していない扱いとなっていて、同期に比べて年金受取額が3分の1しかなかったのです。
それを知らず、会社員時代は
貯蓄をせずに全て使ってしまっていました。
年収500万円だった女性は、なんと50歳でマンションを購入。
80歳までのローンを組むなんて無謀に見えますが、今まで住んでいた部屋の家賃とローンの返済額の差額は2万。
「賃貸料と同じくらいの返済額だから。」と思ってしまったのも、無理はありません。
彼女も、やはり女性ながら500万円稼いでいた自信から
「なんとかなる」と思ってしまっていたのです。
あなたも思っていませんか?
今は普通の暮らしができているし、夫もちゃんと働いているからなんとかなる。
今は、今の生活のことで精一杯。将来のことはまたその時、考えればいいし、なんとかなるでしょ。
いやいや、それ。
なんともならないんですよ。。。。
下流老人にならないための対策
では、下流老人にならないための対策は何をすればよいのでしょうか。
「あさイチ」で紹介していたのは
- 住宅ローンを見直す
- 貯蓄をしっかりしておく
- 子どもがニートにならないようする
- 熟年離婚は慎重に
の4点でした。
私が考えるに、このうち主婦ができる対策として重要なのが「
貯蓄をしっかりしておく」だと思います。
番組内で、「
定年の65歳から85歳まで20年間生きたとして、夫婦で生活するために定年時に必要な貯蓄金額は1500万円」と紹介されていました。
1500万!
と思うかもしれませんが、これ、早いうちから始めればそんなに無理な金額ではないのです。
そう、私はここで、この金額くらいなら
今から始めればブログを作ってアドセンスで収入を得て貯蓄するのも、決して夢ではないと思っています。
なぜなら、今30歳だとすれば定年の65歳まであと35年間。
利息など考えず、35年間で1500万円を貯めようと思ったら、
1年間に約43万円。
1年間に43万円というと、
月に約3.6万円。
実践したからこそ分かりますけど、アドセンスで月に3~4万って、全然現実的な数字です。
節約主婦として、月々コツコツ出費を減らして節約するのも素晴らしいですけれど、収入を増やすことを考えたほうが楽しいと思いますし、
空いた時間に好きなテーマでブログを書いて、それで老後が少しでも楽になるなら、
下流老人になるリスクを避けられるなら、これってアリだと思いませんか。
節約だけじゃなくて、
自分の収入を増やして、その分を貯蓄に回すことで老後の不安要素を少しでも減らす。これが主婦にできる対策ではないかと思っています。
最後に
老後に対して不安になり過ぎるのもよくないとは思っています。
しかし、「下流老人」が話題になった今よりも、
さらに年金支給額が下がるのは将来確実ですよね。
夫の収入と年金を頼りにするのって、すごく不安じゃないですか?
少なくとも私は「下流老人」を読み、NHKの特集を見て、非常にそれを感じました。
だからこそ、「今の私に、今の時間を使ってできること」をしっかりしておきたいと思うのです。
皆さんもぜひ、下流老人にならないためにも、自分の収入を増やすことについて真剣に考えてみてくださいね。
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