アドセンスやアフィリエイト収入が増えて、夫の扶養範囲も超えてしまった!
というのは嬉しいことですね。
しかし、その分所得税や住民税、年金などを自分で払う必要が出てきます。
ここで大きいのが健康保険問題!
結構莫大な金額が請求されます。これをどうやって乗り越えたらいいのか、私の実践記を紹介します。
フリーランスに請求される容赦ない保険料
国民健康保険料は、結構、容赦ない金額が請求されます。
私の場合、フリーランス初年度は年収総額270万位だったのですが(アドセンスだけでなく他のこともやっていましたが…)、この年収に対して、
月々の国民健康保険料は約3万円!
マジですか!?
うちの近所でアパート1ヶ月借りられますけど!?
みたいな感じでした。
アドセンス月収100万とかあれば、法人化も頭がよぎりますが、月数万~10万ではまだまだ…と思ってしまった私は違う方法を探しました。
そこでネットで探してみつけたのが、
日本イラストレーション協会に入って健康保険組合の文芸美術国民健康保険組合に入るというものでした。
文芸美術国民健康保険組合っていうのは、平たくいうと、
創作活動に携わるフリーランスの人のための健康保険組合です。
健康保険料はこんな感じですごく安いです。私みたいな年収でも、月の保険料は
3万から1万6000円と半額近くになります。
正確にいうと、加入のための手続きでいろいろ費用も発生するので、単純に半額、というわけではないですが、それでも圧倒的に安くなります。
さて、これをやってみたんですが…。
ネットで情報を見つけた時には、「結構簡単に手続できる」ということだったのですが、実際は大違い!
結構大変だったのですよーー!
日本イラストレーション協同組合に入る
健康保険組合の「文芸美術国民健康保険組合」に入るためには、
日本国内に住所を有し、文芸、美術、および著作活動に従事し、かつ組合加盟の各団体の会員である者とその家族であることが必要です。
とあります。そう、まずは「どこかの団体に加入する」→「文芸美術国民健康保険組合に加入する」という手続きがひつようなんです。
そして、その加盟団体一覧はこちら。
http://www.bunbi.com/dantai.html
このなかで、アドセンスで収入を得ている人やアフィリエイターが入りやすいのが「日本イラストレーション協働組合(JILLA)」という情報を見つけ、早速トライ。なぜこの「日本イラストレーション協同組合」かというと、ここは
WEBデザイナーやHPデザイナーが入れる組合だからです。
参考までに、日本イラストレーション協会が入れる職業一覧がこちら。
ネットで調べた情報では
「申請するときに、デザインしたサイトを提出する必要があるけれど、そのデザイン性は問われないので、自分で持っているサイトを申請すればよい。」
とあったので、それを信じてやってみたのですが、これが全然違ったわけです。
日本イラストレーション協会にはすんなり入れる…が
私が手続きを開始したのは
2015年8月でした。
基本的な申請の流れとしては、
日本イラストレーション協同組合のサイトで加入申請フォームを使って資料を請求する
↓
届いた資料を確認し、必要書類を準備する
↓
書類を返送して審査待ち
↓
審査が通ったら、出資金・加入手数料の振込案内が届く
↓
メールの内容に従って振込
↓
振込が確認され、出資証券が届く
となっています。ちなみに必要書類とは
1)加入申請書
2)確定申告書などの事業証明書として有効な書類
3)事業として制作された作品等
4)文芸美術国保加入資料請求書
のこと。この辺は問題なくクリアできるのです。
この「事業として制作された作品」はホームページのコピーでよいし、デザイン性は問われません。
ドキドキしましたが、スムーズに加入でき、お!簡単、簡単♪と思っていました。が。次が難関だったのです。
文芸美術国民保険組合の加入はそう簡単ではない
無事に日本イラストレーション協会に入れまして、改めて
文芸美術国民保険組合の加入手続きに入ります。
ここからが大変でした。
というのも、ここでもやはり事業として制作された作品などが必要なのですが、以前は自分で制作したホームページでよかったようなのですが、今は
「最近審査が厳しくなりまして…。」
ということで、
「業としてWEBデザイナーをやっている」ことが証明できるように、見積書や納品書、請求書のコピーなども合わせて必要になったのです。
私の場合は知人のお店や会社のHPデザインもしているので、見積書を提出して何とかクリアしました。
これがなかったら完全にアウトだったと思います。
さらに、以前は「開業届」だけでもよかったそうなのですが、
2015年10月からは確定申告書B控のコピーが必須になったとのこと。
私の場合はギリギリセーフでとりあえず「開業届」だけでも手続きできたのですが、「来年確定申告したら、それを送ってください」と言われました。
要は、ちゃんと
他からWEBデザイナーとしての収入を得ていて、それがメインの収入となっているかを確認する必要があるということなんです。
ということで、「見積書を用意できない」とか「アドセンスやアフィリエイトだけしか収入がない」という状況だったら「日本イラストレーション協会」から「文芸美術国民健康保険組合」の流れは非常に厳しいと思います。
この方法ならいける…かも!?
ちなみに、
日本ネットクリエイター協会という協会もあります。ここは、
1.音楽・映像・文筆を問わず、著作物の制作もしくは、音楽原盤・動画原盤の制作を行っている方。
2.上記のような創作活動において、日本国内で収益をあげている方。
というのが入会条件になっています。
正直いって、こちらのほうがアドセンスやアフィリエイターには入りやすいのではないかと思います。。。
私はすべりこみセーフの状態で、なんとか日本イラストレーション協会から文芸美術国民健康保険組合に加入できたのですが、これからはこちらのほうがよいのかもしれません。
しかし、
「文芸美術国民健康保険組合」に加入できる条件としては「自分の著作物が第三者に譲渡され、「商用展開されたもの」、つまり自分の書いた記事そのものが販売されたり収益になるということであって、それによって「広告収入を得る」は含まれていないのがミソ。。。
あくまで「著作創作活動で収入を得ている」ことが、文芸美術国民健康保険組合の加入条件なのです。で、結構ここを厳密にチェックされます。
自分が書いた著作物を他人に譲渡することで得た収入はOKなので、WEBライターさんならOKでしょう。
日本ネットクリエイター協会から文芸美術国民健康保険組合に加入できる条件は、詳しくはこちらを確認してくださいね。
http://www.jnca.or.jp/chek.pdf
最後に
ということで、アドセンスやアフィリエイトで収入が上がり、扶養も外れるようになったらどうすんじゃい!ってことですが、
結論からいうと、アドセンスやアフィリエイトだけで稼ぐフリーランスが加入できる国民健康保険組合は非常に厳しい状況になっているような気がします。
扶養から外れない程度にコツコツ調整するか、あとは法人化する勢いで稼ぐしかないのかもしれません。
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